フレットの両端、3パターン

2020年9月27日

フレット交換の際の、フレット両端の仕上げについてです。

3種類の仕上げ方法からお選びください。どの仕上げが良いのかは完全に好みです。フレットの端の丸め具合が違うだけで、それ以外の作業品質の高低はありません。

一応ですが、こちらの記載内容は筆者の見解です。ある程度の一般性はあるように思いますが、別の考え方も当然ありますので、ご了承ください。

また、元のネックの状態に、フレット両端の仕上げが制限されることがあり、画像通りの仕上がりとならない場合があります。フレットの種類(形状・サイズ)が違うと、加工の程度は同じでも見た目のイメージが違う場合があります。画像は、一例とお考えください。

「N」仕上げ

「Neo Classic」シリーズの製品程度の仕上げです。画像は量産品のNTLです。

メリットは、フレットの使用可能幅が広めになりそうです。ごくわずかに、ですけどね。

はげしく指でビブラートをかけた際に、弦がフレットから外れてしまうことがある方は、この仕上げが良いかもしれませんよ。

個人的にはワイルドなブルース演奏スタイルに近いですが、この仕上げで十分です。フレットが手に引っ掛かって弾きにくいと感じたことはありません。

デメリットは、ジャンボ・サイズや、高さのあるフレットの場合、多少、引っ掛かる感じがするかもしれません。

テクニカルな速弾きで縦横無尽にネックを使う方からは、ポジション移動等の際に引っ掛かりが気になる、と聞いたことがあります。

「E」仕上げ

「EXPERT」シリーズの製品程度の仕上げです。画像は量産品のEOSです。

かなり丸めに仕上がっていますね。

メリットは見た目にきれいで高級感がありますね。そして見た目通り、指への当たりがなめらかです。

デメリットは、わずかにですが、フレットの使用可能幅が狭くなる場合が多いです。たくさん丸めたら使用可能幅は狭くなりそうな気がしますよね。また、追加料金を7,000円(税別)いただきます。

ネックのロー・ポジションからハイ・ポジションまで頻繁に移動するような演奏スタイルの方からは、引っ掛かりが無くて良い、という意見を聞いたことがあります。

個人的には演奏上のメリットをあまり感じませんが、見た感じに高級感があって良いな、と思います。そういうの大事ですよね、ギターやベースって。

「C」仕上げ

「N」と「E」の間くらいです。画像は当店でモディファイした商品です。

当店(Customhouse)では特に指定が無い場合は、ギターもベースもこのくらいにする、という標準的な仕上げです。

引っ掛かりもあまり気にならず、使用可能幅もそんなに減らず、というところで、おすすめです。追加料金もありません。

論語の昔から、中庸の徳ということが尊ばれていますが、偏らず、丁度いいところがいい塩梅、ということはフレットの仕上げについても言えるかもしれません。

3パターンの比較画像

番外編・「K」仕上げ

店頭用に新しくフレット仕上げのサンプル・ネックを用意しました。参考までに、ということで「K」仕上げを入れてみました。低価格の製品などで見かけるような仕上げです。

「K」→「N」→「C」→「E」の順に、丸くなっていきます。

紙やすりのみで研磨。
金属やすりで少し加工した後、紙やすりで研磨。
金属やすりでまあまあ加工した後、紙やすりで研磨。
金属やすりでかなり加工した後、紙やすりで研磨。

当店で「K」仕上げを採用することはありません。木部が痩せたりすると危険ですからね。ということで危険の「K」です。

「K」と比べると、「N」でも、けっこう丸め加工がされているのが、ご覧いただけるかと思います。

店頭では、このサンプルを見て触っていただけますよ。

まとめ

特にこだわりがなければ、おすすめは、中間程度の「C」仕上げ。

フレット・サイドの引っ掛かりがとにかく気になる方は、丸めに仕上げる「E」仕上げ。

フレット使用可能幅を少しでも広くしたい方は、丸みの少ない「N」仕上げ。

作業品質自体の上下はありませんので、お好みでお選びください。

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Posted by neo