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当店に在庫しているギター/ベースの各モデルに、当店スタッフの個人的見解ですが、特徴をみじかくまとめてコメントをつけてみました。
状況別、各スタッフのおすすめモデルもご紹介しています。楽器選びの参考になればうれしいです。
まず、フジゲン製品の特徴は?
フジゲン製品に共通する良さは、私見では、木部が頑丈なことです。壊れにくく、良い状態を維持しやすいと感じています。上質な木材と、60年にわたり蓄積された製造技術によるものでしょうね。
楽器の土台となる木部の丈夫さ、壊れにくさは、販売する立場としてもとても信頼しています。交換可能なパーツはあとからどうにでもできますが、木部が不安定だとどうしようもないですし、そういうものを販売するのは怖いですからね。
その分、音が硬いといわれることもあるのかな、と思いますが、細かなことを気にせず多少ラフに使っても良好な状態をキープしてくれることのありがたみは大きいと思います。また全体的に、音に引き締まった感じ(タイトさ)があるのも特徴だと思います。(neo)
FUJIGEN(ブランド)
主に1本単位でつくり上げられる、特別な楽器に付されるブランドです。厳選に厳選を重ねた木材を使用し、特別な工程でつくりあげられます。フジゲン株式会社の社名を使用しているところからも、力の入り具合がご推察いただけるかと思います。(neo)
VIRTUOSO シリーズ
最高峰の楽器です。これ以上はありません。最上級の木材を贅沢に使用し、手間暇をかけてつくり上げた、特別に特別な楽器です。同じものをつくりたくても同等の木材が無いくらいの希少材を惜しげもなく使用した楽器が多いです。定期的な製造は行っておらず、ある時にしか無い、幻級の逸品です。(neo) 在庫一覧>>>
EXPERTシリーズ
伝統的なギターの古き良き部分は色濃く残しつつ、現代的な要素も取り入れて再構成された、扱いやすく安定感の高いギターです。チューニング等の安定感の高さと、生音で弾いても楽しめる木材らしい素朴な響きの、バランスの良さが特徴です。厳選された良質な木材、信頼性の高いハードウェアと電装パーツが使用されています。(neo)
EXPERT OS
ストラト系を進化させたデタッチャブル・ギター(ボディとネックがねじ止め)です。チューニングの安定感が高く軽いタッチのトレモロと、ふわっと膨らむような柔らかな生音が特徴です。
手元のスイッチングで多様な音色が簡単に切り替えられ、幅広いジャンルの音楽に対応できるオールマイティなギターで、1本持っておくととても便利です。柾目材という希少かつ安定性の高いメイプル材でネックがつくられているのも見逃せません。(neo) 在庫一覧>>>
EXPERT FL
レスポール系を進化させたセット・ネック・ギター(ボディとネックが接着)です。レスポール系の良くも悪くもごつごつした感じ(持った感じも、弾いた感じも)が適度にほぐれており、本格さは失わずに、格段に扱いやすい、良い具合にバランスの取れたギターです。
セット・ネックかつハムバッカーのギターは、不要な低音が出過ぎる、という見方も一部であると思いますが、フジゲン製品らしいパリッと感もあって、適度なタイトさも備えています。(neo) 在庫一覧>>>
FGN(ブランド)
FUJIGENブランドの楽器は基本的に1本単位での製作ですが、FGNブランド製品はある程度の数量をまとめて製造(量産)される楽器につけられるブランドです。ただそこには60年にわたる技術の蓄積があり、必ずしも品質が劣るわけではありません。その一方で価格は大幅に下がり、高いコスト・パフォーマンスを誇ります。(neo)
Eシリーズ
古き良きという感じの雰囲気があるFUJIGENブランド・モデルと比べると、より現代的といいますか、無駄を排して効率的に合理的に道具としてすぐれている、という方面に寄った感じの、全体的にパリッと引き締まった感じの楽器です。(neo)
EOS
重さのあるブリッジ・ユニットが、音色や弾いた感じのパリっと感に、もっとも影響していると思います。ネック・ジョイント部のボディ木部が薄いなど、より高い演奏性を念頭に研ぎ澄まされたギターです。
ミニ・スイッチが2つ(コイル・タップと、ブリッジ側ピックアップからの強制ダイレクト出力)並んでついており、手元で簡単に多様な音色を切り替えることができます。(neo) 在庫一覧>>>
EFL
重さのあるFGNオリジナルのテイル・ピースが使用されており、音色や演奏感に特徴を持たせていますが、この部品はもう一つ特徴があり、ボディの表/裏の2通りから、弦の張り方を選ぶことができます。
ボリュームとトーンが1つずつに、3ウェイのセレクターというシンプルなコントロール構成です。低音のブーミーさがあまりなく、抜けが良く力強いハムバッカー・サウンドが特徴です。(neo) 在庫一覧>>>
ERS
ダブル・カッタウェイのセット・ネック・ギターです。FGN EFLと同じテイル・ピースで、音色の感じはFGN EFLと似ていると思います。こちらはジャンボ・フレット仕様で、軽いタッチで速弾きしたりする際には、こちらが向いているように思います。
アーチ・トップのラインが独特で美しいです。(neo) 在庫一覧>>>
EMJ
力強い低音の、パッシブ・ベースです。重さのあるFGNオリジナルのブリッジ・ユニットが使用されています。
ワイド・レンジで整った音像、発音の明瞭さ、低ノイズさで、「アクティブ?」とお尋ねいただくこともあります。アクティブのようなクリアさと、パッシブならではの自然さの兼ね合いが丁度よいベースです。(neo) 在庫一覧>>>
Masterfield シリーズ
いわゆる、箱もの、の楽器です。特に記載がない限り、トップ板は合板ですが、その分といいますか、これまでにトップ板の強度不足による不具合などは見た記憶がありません。長く安定的に使用できる箱ものをお探しの方におすすめいたします。(neo)
MFA
16インチの、フル・アコースティック・ギターです。トップ板はスプルース、サイド・バックは美しいカーリー・メイプルです。すべて合板ですし、木材構成だけ見ると音が硬そうな気がしますが、実に箱鳴りが豊かです。ギターの構造としては良く鳴り、木材構成でタイトさもある、という感じがします。
ハムバッカーが2つのタイプと、フローティングのミニ・ハムバッカーのタイプ、の2タイプがあります。(neo) 在庫一覧>>>
MSA
日本人の体格を考慮して設計された、セミ・アコースティック・ギターです。独自の形状・サイズ(15インチ)、独自の構造(サイド&センターブロックの一体構造)で、軽く、扱いやすく、弾きやすいギターに仕上がっています。
ギター・アンプにつながずに、かるくじゃら~んと鳴らすだけで、ぶわ~っと音が周りに広がり、ゆたかな音量が得られ、アコースティック・ギター風の醍醐味も味わえます。(neo) 在庫一覧>>>
J-Standardシリーズ
国産で、この仕様で、この価格で、良いのだろうか?、と販売している立場からは、思わされることの多いシリーズです。こだわりと割り切りのメリハリをつけ、豪華スペックとお手頃価格を両立しています。
ヘビー&ラウドな方面にフォーカスした楽器がそろっていますよ。(neo)
JOS
EOSをデザインの基本にした、幅広いジャンルで扱いやすいモデルです。木材やパーツを変更したことで、お求め頂きやすくなっています。多くのギタリストに愛用されている、セイモア・ダンカン製のピックアップを標準で搭載しています。(alc) 在庫一覧>>>
JFL
ボディ・トップ面のアーチ(丸み)を無くして、平らにしているのが特徴です。EFLと比較すると、重量が軽いものが多く、取り回しの良さや、低音をおさえてスッキリとしたサウンドが魅力です。(alc) 在庫一覧>>>
JIL
テレキャスター・タイプを連想させる、フジゲン・オリジナル・モデル。アクティブ・タイプ(電池駆動)のハムバッカーを搭載したハードロックやメタル向けのものと、伝統的な2シングルのモデルがあり、どちらも人気です。(alc) 在庫一覧>>>
JMY
リバース・ヘッド、アーチトップ・ボディ、24フレット、少し広がったデザインのダブル・カッタウェイとフジゲンの中では、なかなかに個性が強い楽器です。低ノイズかつ高出力なピックアップを搭載していて、特にハイゲイン・サウンドを使用したいギタリストに好まれています。(alc) 在庫一覧>>>
JMJ
EMJを基本にしたモデルです。絶妙なオフセット・ボディによる、構えた時のバランスの良さをしっかりと継承しています。リア・ピックアップがハムバッカー・タイプで、ハードなロック系のサウンドにも対応できます。JMJは5弦ベースも扱いやすく、人気です。(alc) 在庫一覧>>>
JMP
高出力なピックアップを使用した、パワフルな楽器です。2個搭載しているため、意外と音作りも出来るのですが、やはりシンプルに、ギターサウンドに負けないような、力強い演奏をしたい方におすすめです。(alc) 在庫一覧>>>
Neo Classicシリーズ
良いものは時代に流されず、残り続けますね。エレクトリック・ギター/ベースの誕生からほどない頃に登場し、その完成度の高さから今でも多くのプレイヤーに支持される、クラシカルなギターやベースが多数あります。
そのような時代の風雪を耐えたクラシカルなモデルを基本として、新しい時代の感覚や要素を織り込んだ、古くて新しい楽器をご用意しています。(neo)
NST
一番の特徴は、体にフィットして弾きやすいボディ形状でしょうか。いろんな使える音色を手元のコントロールで簡単に切り替えることができる点も、ストラト型が多くのギタリストを魅了してきた理由でしょうね。
マグナムロック・2点支持のトレモロ・ユニットなど、新しい時代の要素が盛り込まれており、より扱いやすくなっていると思います。上位仕様/標準仕様、SSS/SSH、ロング/ミディアムなどなど、いくつかのバリエーションがあります。(neo) 在庫一覧>
NTL / NTE
かつては、テレキャスター型は玄人好みで、どちらかというとマイナーな機種でしたが、昨今では幅広い方々から支持を得る人気モデルになりましたね。人気の理由は、ストレートで個性的な、ジャキーンという音色にあるようにおもいます。
上位仕様/標準仕様、アッシュ/アルダー、ソリッド/シンライン(空洞あり)などなど、いくつかのバリエーションがあります。(neo) 在庫一覧>>>
NLP(NLS/NLC)
レスポール型は、セット・ネック構造で、2つのハムバッカーを搭載した、本格的なギターです。本格派ならではの、エネルギー価が高い感じの、重厚で力強い音色が特徴です。
各ピックアップ個別のコイル・タップ機能などが盛り込まれています(P-90タイプのピックアップ搭載機をのぞく)。上位/標準、スタンダード/カスタムといったバリエーションがあります。(neo) 在庫一覧>
NJB
2つのピックアップに対して、2つのボリュームと、1つのトーンで音色をコントロールします。モワ~っとした音から、カリっとした音まで出すことができ、幅広いジャンルの音楽に対応できるのがジャズ・ベース型の魅力です。
トーンのつまみがスイッチ(プッシュ/プル)になっていて、より太いシリーズ(直列)サウンドも出せるのが、FGN NJBの特徴でもあります。上位仕様/標準仕様メイプル/ローズウッド、アルダー/アッシュ、4弦/5弦といったバリエーションがあります。(neo) 在庫一覧>>>
NPB
NJBと比べると、より太く、より低く感じられる、腰の重い低音が特徴のプレシジョン・ベース型です。JB型は割とエッジのきいた目立つ音色ですが、こちらは縁の下の力持ちといいますか、陰ながらしっかりと低音パートを支える感じのモデルで、良い楽器なんですよ。
伝統的なPB型と比べるとナット幅が2ミリほどせまく、にぎりこみやすくなっています。太い低音が特徴ではありますが、フジゲン製品らしいパリッと感のおかげで、適度なタイトさもあります。(neo) 在庫一覧>>>
アコースティック系
AG (FGN Acoustic)
ピックアップ(L.R.Baggs Anthem SL)搭載のアコースティック・ギターです。シダー・トップ/マホガニー・サイドバックと、スプルース・トップ/ローズウッド・サイドバックの2種類があります。スプルースはひとつひとつの音が立ち、シダーは適度につぶれてまじる感じがします。個人的には、シダーでコードをサラっと弾くのが気持ち良と思います。
ボディ・トップ板の長さや幅はドレットノート系の、ボディ全体の厚みはO系のサイズ感です。スケールは648mmで、ドレットノートやOMなどに近い設定です。ざっくり、ボディが薄く抱え込みやすいですが、十分なサイズがあり、音も伸びやか、という感じのギターです。(neo) 在庫一覧>>>
※ピックアップ非搭載モデルは生産が終了しており、在庫限りのものもあります。※
FUS (FGN Acoustic)
単板のハワイアン・コアを使用した国産ウクレレです。サイズが小さい順に、ソプラノ、コンサート、テナーの3種類があります。一番人気はコンサートですが、歯切れよく快活なソプラノ、伸びやかなテナーも良い楽器です。
木材の品質、ふくらんだボディ・バックのつくり込み、美しい装飾のヘッドやブリッジなど、入荷してきて撮影するたびにお値段以上すぎる品質だと、いつも思わされます。弾いた感じも音が飛び出す感じで元気が良く、壮健なウクレレです!(neo) 在庫一覧>>>
pupukea (pupukea)
単板のマホガニーを使用した国産ウクレレです。FUSよりもシンプルなつくりで、その分、よりお手頃な価格です。ウクレレと言えば、普通はこういうのを指しますよね、という基本的な楽器です。
外観も音色も、昔ながらの素朴な味わいがあります。(neo) 在庫一覧>>>
スタッフおすすめの楽器
次の1)~3)の状況別に、当店で販売している楽器の中から、スタッフおすすめの楽器と理由をご紹介します。
1)できるだけ安くできるだけ良いものをお探しの方に、2)こういうのも意外と良いですよ、というご提案、3)自分で購入するなら。
alcの場合
フジゲンのジャズベースタイプの基本とも言えそうなモデルです。価格と比べてみて、楽器としての仕上がりがとても良いと感じています。木材やパーツなども、長く使用出来るようなものが選ばれていますので、ベース初心者の方にも、経験者の方にも、魅力を感じて頂けると思います。
2)JIL72
6弦ギターをドロップチューニングにして使用するのが好きだったため、7弦ギターは食わず嫌いをしていたのですが、慣れてしまうと、とても良い楽器だと思いました。
ドロップチューニングと違い、レギュラーチューニングの曲はそのまま弾けて、より低い音も使えるというのが良いです。JILの7弦は弾きやすいだけでなく、他の人とかぶりにくく、カッコイイデザインが好きです。
3)JMJ5
パワフルでありながら、スッキリと聞きやすい音が好みです。ライブでも使いやすいと思いますが、個人的には自宅で弾いたり、録音用に使用したいですね。
NJB5と迷ったのですが、ハードなギターと一緒に使うので、ハムバッキングピックアップが使用出来るこちらを選びました。
nogguの場合
1)NTL100
当店で取り扱っているフジゲンのオーソドックスなテレキャスター・タイプ(NTL)の中では、お求めいただきやすい価格設定です。それでも、スムースグリップや、コンパウンドラディアス指板など、20(上位)シリーズにも採用している仕様がしっかりと盛り込まれており、個人的にお値段以上にご満足頂けるモデルだと思います。
2)NPB
もちろんそのまま使用して良いのですが、個人的には色々と自分好みにカスタマイズ(改造)してプレベ・タイプを使いたいと思っています。カスタマイズするにあたっては、楽器自体、土台がしっかりしていないと、思うような仕様を盛り込めない場合もありますが、フジゲン製のNPBなら、その辺は安心きるのが良いと思います。
neoの場合
1)NST200
最初にこういう伝統的で基本的で高グレードのギターを持っておくと、長い期間にわたってパートナーになってくれますよ。他のギターに目移りせず、結果的に安くつくと思います。手が大きくない方には、小ぶりで軽量な、ミディアム・スケールのものがおすすめです。当店で最もお買い得なギターだと個人的に思います。
迷ったのはFUSのウクレレですが、NST200にいたします。
2)CNCY
個人的に好きなモデルです。ミディアム・スケールで、ボディもスリムで手軽さを強調したくなりますが、意外とけっこう本格的な弾き応えの良いギターです。2つのピックアップのキャラの違いが立っていて、シングル・コイルのものだと、ストラト系のネック側、テレキャス系のブリッジ側、と2度おいしい感じがします。
頑丈で、よく鳴る、という点が素晴らしいと思います。ハムバッカー仕様も捨てがたいのですが、アンプにつないで弾くことがあまり多くない個人的事情からすると(多くの方はそうじゃないですか?)、より生鳴りが楽しめる、こちらのフローティング仕様のが欲しくなります。
さいごに
みじかいコメント付けを心がけたものの、ずいぶん長いリストになってしまいました。あれこれ検討するのも楽しい時間ですので、おおいにお悩みいただくための一助となればと思います。
さて、こちらのページの記載内容は当店スタッフの個々人の見解で、何かを代表するような公式なものではありません。店頭や電話等で他のスタッフがここの記載と違うことをお話することもありますので、ご了承ください。
記載内容はできるだけアップデートいたしますが、古くなってしまっている個所があるかもしれません。不審な点がありましたら、お問い合わせくださいますようお願いいたします。